2019.4.14
自分たちの親世代の多くが、
たとえどのような敷地であろうとも
『玄関は南に配置することが当たり前だ』と考えているように、
現在建てられている家の多くが、
たとえどのような敷地であろうとも
洗面やお風呂といった水回りを北に配置しています。
しかしながら、果たしてこの間取りの取り方は
常に正しいのでしょうか?
こんにちは!
SIMPLE NOTE 高崎スタジオを運営しております、株式会社ウッドプランの中村伸司です。
もちろん弊社でも、
道路が南の方向で接している土地の場合は
基本的に家の北側に水回りを配置するのですが、
それ以外の土地の場合、
水回りを北に配置することがほとんどなく、
ましてや道路が接する方向が北になる場合には、
水回りを北に配置することは100%ありません。
というのも、北道路の場合は北側が家の顔になるからです。
家の顔となる面(ファサード)を美しく仕上げることも
私たち住宅会社がしなければいけない責務の1つなのです。
北道路の敷地で北側に水回りを配置した場合、
まず給湯器が北面に置かれる可能性が高くなります。
給湯器を水回りの近くに置かなければ、
お湯の出るスピードが遅くなってしまうからです。
しかしながら、給湯器を家の正面に置いてしまうと、
それだけで景観が一気に悪くなってしまいます・・・
しかも給湯器は本体に加えて室外機もあるので
けっこう場所を取るし、汚れやすい設備ですしね。
また、窓の高さがバラバラになりがちなのも水回りなので、
それも家の景観を損ねる原因となります。
その上、防犯面を心配して格子付き窓にしようものなら、
よりいっそう景観を損ねてしまうことになります。
さらに、水回りスペースは換気扇が設置されるのですが、
そうなれば、換気フードがこの面に見えてくることになります。
そして、この換気フードは、
窓同様に雨の垂れジミをつける原因になってしまいます。
裏口であるはずの勝手口を正面に作ってしまいやすくなるのも、
この場合に注意しておきたいポイントです。
こうなると、ゴミが家の正面に置かれることになったり、
サンダルが勝手口に散乱したりと、
生活感が漂うだけじゃなく、
汚らしい家に見えてしまうことになりますからね。
いかがですか?
少々、極端なご説明をしてしまったかもしれませんが、
これは決して珍しいことではなく
かなり多くの家が、このような状態に陥ってしまっています。
間取りを平面だけで考えてしまい、
それ以外の点に全く頭が回っていなかった結果です・・・
ですから、
『日当たりが良い所=部屋』『日当たりが悪い所=水回り』
という間違った先入観をまずは捨ててから、
家づくりをするようにしていただければと思います。
日当たりと風通しを本当によくしなければいけない場所は
果たして一体どこなのか?
そして、そのためにはその敷地の中でどのような間取りにすべきなのか?
を、使い勝手や住み心地なども考慮しながら、
しっかり考えるようにしてくださいね。
もちろん、同時に家の景観を美しくすることも忘れずに・・
それでは、、、
シンプルノート高崎スタジオ
(株)ウッドプラン
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