2019.10.3
家を建てる時は、生命保険を見直す良い機会であると言われています。
というのも、住宅ローンを申し込めば、
死亡保障がついた団体信用生命保険が必然的に付いてくるからです。
また、日本は諸外国と違い国民みんなが保険制度の下で、
健康保険をはじめ公的な保障が十分に整っているため、
そもそも保険にお金を掛け過ぎる必要がありません。
こんにちは!
SIMPLE NOTE 高崎スタジオを運営しております。
株式会社ウッドプランの中村伸司です。
例えば、公的な健康保険に加入していれば、
“高額療養費制度”を利用することが出来るのですが、
この制度を使用すれば、
仮に100万円もの医療費が掛かってしまったとしても、
実質的な自己負担は8万円ぐらいで済みます。
また、この場合、仮に100万円の治療費の30%である30万円を、
(医療費の国民負担率は30%なので)
一旦病院の窓口で払わないといけないと思ってしまうのですが、
退院前に家族が必要な申請などの手続きをしておけば、
この30万円を立替払いする必要すらありません。
それゆえ、医療保険に無理に多く加入する必要がないんですよね。
病院側も、ベッドに限りがあることから、
出来れば入院期間を縮めて通院に切り替えたいわけですからね。
死亡保障についても同じです。
もし、まだ住宅ローンを払っている途中で
ご主人が亡くなってしまったと仮定しましょう。
この場合、まず団体信用生命保険によって住宅ローンがなくなります。
つまり、毎月の返済が0円になるということですね。
そして、一定の基準を満たしていれば、
遺族年金が国から支給されることになるし、
お子さんが未成年であれば、さらに上積みして支払われることになります。
また、ご主人に掛かっていた全ての費用がなくなります。
車代や、ガソリン代、携帯代に、食事代といった費用が、です。
となると、住宅ローンも含め大幅に出費が減るわけなので、
先程の遺族年金に加えて、あなたが働きさえすれば、
それだけで充分豊かに暮らして行くことが出来るんですよね。
それゆえ、もしもの時に備えた高額な死亡保障がついた
生命保険に入る必要すらない、というわけなんですよね。
低金利と高齢化がもたらす保険への悪影響
超低金利状態が続く日本では、
円建ての保険に加入していても全然お金が増えていきません。
しかも、金利が下がっている一方で、
保険料は値上がりしていっているのもまた1つの事実です。
それゆえ、保険の選びにも細心の注意を払う必要があります。
また、もう1つ見過ごすことが出来ないのが、
高齢化社会による保険への影響です。
今後、高齢化が進んで行くと間違いなく高くなるのが医療保険です。
高齢になればなるほど、単純に医療費が高くなっていくからであり、
その負担が、医療保険の掛け金に上積みされるようになるからです。
合理的なお金の運用をすることが大切
冒頭にもお伝えしましたが、
家を建てる時は、もう1つ生命保険に入ることになるため、
今入っている保険を見直す良い機会になります。
もし仮に、払い過ぎているなと感じた医療保険や、
もういらないなと思った生命保険があるのならば、
思い切ってその費用をカットしていただき、
より合理的な方面にそのお金を回すことをオススメします。
オススメなのはiDeCo(個人型確定拠出年金)です。
掛け金が税金の控除対象となるため、
所得税、住民税が安くなるというメリットもあるし、
住民税が安くなれば保育料も安くなるというメリットもあるからです。
それゆえ、間違いなく不足する老後資金への備えとして、
家づくりの費用をカットすることと、
無駄な保険料をカットすることの両方を実現することにより、
より効率的な積立てにその資金を回していただければと思います。
現金だけで蓄えておくのはリスクがある
保険にせよ、iDeCoにせよ、
いずれも現金として蓄えていくわけではないのですが、
これにもきちんとした理由があります。
というのも、現金は価値が変動するからです。
例えば、今10,000円で売っているものが、
もし物価が変動し20,000円になってしまったら、
あなたが持っている100万円の貯金の価値は、
実質50万円しかないようなものになってしまいます。
それゆえ、保険や投資信託といったモノに分散投資しておくことも、
お金を減らさないようにするためには欠かせない要素となります。
事実、タバコ代は20年前の2倍以上になっていますし、
国立大学の授業料も同じように2倍以上になっていますしね。
今回は、家づくりとは少し違った話となってしまったのですが、
これも大切な話なので、家を建てる時には、
こういったことも同時に考えるようにしていただければと思います。
それでは、、、
シンプルノート高崎スタジオ
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